寒さとパソコン不調の関係(2005/1/7)

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Semplice:パソコンの熱対策への回答を記したブログです。Lucaさんに贈ります。寒いのでパソコンが起動しなくなると言うのは WinPC でも目にしました。はじめはHDD の流体軸受で使用されている潤滑油の粘性が増加するために低温動作に支障を来すのだろうと考えていました。実際の使用条件は室温 5℃以上を想定しているようですし。しかしながら寒い日に PC の電源が入らない原因によると、

まず、問題の起らなかった、周囲温度約20℃の状態で立ち上げてみました。すると、+5Vが立ちあがってから、POWER_GOOD信号が立ち上がるまで約650msかかりました。[...] ところが、周囲温度が約8℃の場合だと,POWER_GOOD信号が立ち上がるまでに、980msもかかってしまいます。

よって、この信号が送られる時間遅延に問題があるのだということがわかります。さらに上記ページには、以下のように結論づけられていました。

さて、寒いとATX電源がなぜ不安定になるか原因ですが、多分電源内の電解コンデンサの性能劣化が原因だと思います。電解コンデンサーには寿命がありますし、寒いと性能が落ちます。

寒いと電解コンデンサの性能が落ちるらしい。mash は電解コンデンサがわからず。なぜに電圧が下がるとマシンが不調になるのかわからず。そこでTEPCO : 電気・電力辞典で調べてみました。まずは電圧と電流についてから。電圧は電気を流す圧力で、電流はその大きさと。通常は 100V。コンデンサについてこちらで調べると、交流電源では電流を流してくれるとありました。つまり、コンデンサはパソコンを動かす元になっているんだなと。パソコンで使われているコンデンサはアルミ電解コンデンサであることを知り、私のアンプ設計マニュアルで温度特性を見つけ。

容量値は、高温になると大きくなり(20℃→50℃の変化で105%〜110%になる)、低温になると小さくなります(20℃→0℃の変化で90%〜97%になる)。

ふむ、寒さには弱いんだなと。ではなぜに寒さに弱いのかと疑問に思い、次のページへ。

アルミ電解コンデンサの場合、25 ℃から− 40 ℃まで温度が低下すると、ESR は約30 倍に増加してしまいます。このタイプのコンデンサは、低温動作ではあまり適切ではありません。

お、低温動作時には電気抵抗が増加するために、電流が減り、それでパソコンの安定動作に支障を来すのだなということが見えてきました。ふむふむと。ただ、購入したばかりのパソコンでは調子が良く、使い込んだパソコンでの調子の悪さは説明できません。で、経年劣化というキーワードが思い浮かびます。アルミニウム電解コンデンサの信頼性では、

アルミニウム電解コンデンサは、素子内の駆動用電解流が徐徐に飛散し寿命末期となる、有限寿命の電子部品です。[...] 静電容量は徐徐に減少する傾向を示します。

静電容量?となり。こちらで調べ。

静電容量とは、いわば電気をためる能力です。電気容量とかキャパシタンスともいいます。

あれだ、電気をためる力(パソコンでは電気を作り出す力としてのコンデンサ)が減ってきたんだと。経年劣化でコンデンサがへたってきたのに加えて、寒さで電気抵抗がました。そして、POWER_GOOD 信号の規定時間に間に合わず再起動と。ということで、解決策。新しい電源に交換すれば解消されます。以上、Lucaさんへ贈る回答でした。

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2006/1/26 ページ作成。